テイクオフ/低音も高音もこのボイストレーニング法で効果上昇(1)腹式呼吸が良いとされる理由



テイクオフ・ミュージックスクール

腹式呼吸

(1)腹式呼吸が良いとされる理由


ボイストレーニングを始めると「歌うときには腹式呼吸で」と言う言葉を何度も耳にすると思います。どうして腹式呼吸なんだろう?と疑問をお持ちの方も多いと思います。言ってしまえば「絶対に腹式呼吸でなければいけない」なんて決まりはない訳ですから、とどの詰まり胸式呼吸でもしっかり歌えていれば良いですし、歌っている楽曲が自分の作品として成立していればそれで良い! と、言う考え方もあります。

しかし現在、歌う上で腹式呼吸法はスタンダードとされています。長い音楽の歴史の中で構築され、あくまでも「腹式呼吸で歌うほうが効率が良い」ということです。今回はその腹式呼吸について書いてみようと思います。

まず、腹式呼吸が良いとされる理由は、大きく3つあります。

<理由>
(1)胸部から首肩部にかけてリラックス出来る
(2)歌をお腹で支える時に腹式呼吸が役に立つため
(3)吐き出す空気量をコントロール出来る




まず(1)に関して説明します。

(1)胸部から首肩部にかけてリラックス出来る


呼吸法には大きく2種類あり、腹式呼吸、そしてもう一方を胸式呼吸と言います。これは文字通り肋間筋などの胸部周辺筋肉を使い胸を膨らませて行う呼吸法です。この場合、空気を吸い込む時に胸部や首肩部を動かしますので、周辺に多少の力が加わります。(肩が上下に動いたりもする)時にそれが筋肉に緊張状態を与え、喉が閉まってしまうなど、声帯の周りに悪影響を及ぼすこともあります。その点、腹式呼吸の場合は、基本的に胸を動かさない方法ですので、呼吸により胸部周辺の筋肉が動くことはあまりありません。よって、首や肩がリラックスした状態を保てます。




次に(2)に関して、

(2)歌をお腹で支える時に腹式呼吸が役に立つため


歌う時に「お腹で支える」と言う動きがあります。この動きは発声の根幹とも言うべきとても重要な動きです。腹式呼吸はこの「お腹で支える」動きとリンクしており、これが腹式呼吸が良いとされる最大の理由でもあります。発声における腹式呼吸と「お腹の支え」とは2つで一つ。セットで行わなければならないのです。お腹での支えに関しては非常に重要なので、また改めて記事を書きますが、腹式呼吸がなぜ大事なのか?それは、最終的に「お腹での支え」に繋がると言うことを覚えておいてください。

(3)吐き出す空気量をコントロール出来る


声の元になるものは「空気」です。空気をどのくらいの量出すかで、声量が変わり、声のトーンや音程も変わります。つまり、空気量の調節は、歌の表現力に直結しています。
その、空気量の微妙なコントロールを行うためには、腹式呼吸を身につけるべきでしょう。横隔膜を滑らかに上下させることで、しなやかな空気の流れを生み出すことができます。


以上、大きく3つの理由により行われる腹式呼吸ですが、では腹式呼吸とは?
一体どのような動きなのでしょうか?
次のコーナーで触れてゆきたいと思います。



向井成一郎

この文章は提携校:One's WILL Music School の「ボーカル請負人」へ筆者が起稿した原文に追加を加えたものです。

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